2015-06-08 月 詩のようなもの 月が降りかかる夜に 草木は光を浴びて躍動し 命を吹き込まれたぼくの影は踊り出した 湿気を含んだ夜気は密度を増してざわつき 自制を失った犬たちは空に向かって吠えたてる 舞台は第2部 真夜中の狂想曲 鑑賞者は一人 後ろから2列目の真ん中、特等席 月が降りかかる夜に 前触れもなく上演される