2015-07-05 モグラ 詩のようなもの 想いは空に吸い込まれ 足はぬかるみに沈んでゆき もがくほどに沈んでゆき 煙ばかりが吐き出されるのです 両の手で掻き集めた宝物は こぼれ落ちこぼれ落ち 網の目の粗さを嘆くばかり 陽に目をしかめ月に涙し 雨に打たれてぼんやりと そして今日もモグラは穴倉に帰ってゆき 煙ばかりが吐き出されるのです