たき火~詩・ひとりごと

そのゆらめきは妖しくも優しい

土の匂い

遠い記憶の片隅に

置き忘れてしまったものがある気がする

それは私にとってなにか決定的なもので
かつて私の一部だったような気がするなにか

雨の日にわき立つ土の匂いに
脳を刺す電車の発車ベルに
踊るような少女のステップに
そいつの影を見た気がしてハッとするのだが思い出せない

決して忘れてはいけなかったはずのなにか

けれども私はこうして生きていて
問題といえばたまに泣きたくなるくらいのもので
無性に泣きたくなるくらいのもので
そういうものだと思って生きています