2015-07-05 土の匂い 詩のようなもの 遠い記憶の片隅に 置き忘れてしまったものがある気がする それは私にとってなにか決定的なものでかつて私の一部だったような気がするなにか 雨の日にわき立つ土の匂いに脳を刺す電車の発車ベルに踊るような少女のステップにそいつの影を見た気がしてハッとするのだが思い出せない 決して忘れてはいけなかったはずのなにか けれども私はこうして生きていて問題といえばたまに泣きたくなるくらいのもので無性に泣きたくなるくらいのものでそういうものだと思って生きています