たき火~詩・ひとりごと

そのゆらめきは妖しくも優しい

たき火

たき火が燃えている

そのゆらめきは妖しくもどこか優しい

人の内部にすっと入って知らぬ間に出ていく
巧みなスリの手口のようだ

たき火が燃えている

ぼくはたき火に飲み込まれまいと必死に抵抗する

ぼくの中にたき火がいるのか
たき火の中にぼくがいるのか
ぼくがたき火を見ているのか
たき火がぼくを見ているのか

さあ 果てのない問答をしようじゃないか

静かな炎の使者よ
暗闇に浮かび出たもう一人の自分よ