2015-05-27 仮構の城 詩のようなもの 意味のないものに意味を見出し 価値のないものに価値をつけ 根拠のない自信を拠り所にして 二本足でかろうじて立っている人たち 理性と引き換えに不安を手に入れ 止む事のない罪の意識に苛まれ ありもしない理由を求めつづけ 自分を納得させて次へと進んでいく そうして築き上げた仮構の城にも 徐々に浸み出してくるよ 塀の隙間からねっとりとした黒いものが 決してそれと目を合わせてはいけない 意識をそらし続け 仮構の城で生きる人たちへ